NEW 寄居発 – 里山速報 No.22

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目次

里山に春が来て思うこと

爽やかな新緑の季節となり、寄居の町を囲む山々は緑色一色になったかと思ったのも束の間、早くも梅雨入が近づいてきました。当地の山はコナラを主体にヤマザクラ、キブシ、アカマツなどで構成されているため、紅葉はあまりきれいではないのですが、春の芽生えの季節は美しく、山の色が日々微妙に変化し、春の訪れを実感します。今年は我が家の前の山の変化を、写真で記録しておきましたので以下に紹介します。

※画像入手していないので、写真はアップしていません。すみません。(管理人)

芽吹きとともに、毎年山はこのように美しく変化するのですが、年ごとに動植物の種類は変わっているようです。以前は春になるとアヤメやフデリンドウが美しく咲き競っていたものですが、最近は全く見かけなくなってしまいました。反面以前には生えていなかった外来種のアカバナユウゲショウやナガミヒナゲシが目立つようになりました。案外きれいな花なので、抜かずに残されるものかもしれません。しかし、外来種は在来の植物を追い出す可能性があり、自然保護団体からは嫌われています。生物多様性保全や生態系保全の観点から外来種は好ましいものではないのでしょうが、悪者扱いが本当に正しいのか、私は判別しかねます。セイヨウタンポポ、ハルジオン、オオイヌノフグリ、シロツメクサなど春の野原を彩る雑草には外来種が少なくありません。これらの植物は日本の生態系の中に馴染み、蜜源など一定の役割を果たしているのでしょう。外来種の悪玉的な動物としては、アメリカザリガニが代表でしょう。たしかにビオトープ池でアメリカザリガニは大敵ですし、桶が谷沼のベッコウトンボの激減は、ザリガニによる捕食が原因だとも考えられています。しかし、その一方、ザリガニ釣りは子どもが大好きですし、サギ類にとってザリガニは貴重な食物となっているのではないでしょうか?

桶が谷沼ではベッコウトンボが減るかなり前から、ザリガニは進入していたと思われますが、当時はたいした影響はなかったようです。ところが、何らかの要因でザリガニが異常発生した結果、ベッコウトンボが食べ尽くされたものと思われます。ですから、問題はアメリカザリガニが異常繁殖するような環境条件にあるもので、環境が改善されれば、ザリガニも自然に減っていくでしょう。ザリガニの駆除に躍起になるより、水質などの環境改善が重要だと考えます。今日の社会環境では、外国から生物の侵入を完全に防止することは不可能でしょう。侵入間もない外来種は徹底的に駆除し、定着を阻止すべきだと考えますが、すでに定着してしまったものについては、いかに共存すべきかを考えたほうが現実的だと思います。みなさんはいかがお考えでしょうか?

喫茶店がオープンしました

5月12日に役場の1階に喫茶コーナーとして「カフェギャラリーノア」をオープンしました。営業は月曜~金曜日の10時~16時で、時給300円のボランティアスタッフをお願いしてスタートにこぎ着けました。

5月末まで15日間営業した結果、総来客数は331名となりましたが、客単価が低いため時給300円でお願いしても、経営的には厳しいものがあると感じました。しかし、もともと喫茶店の目的は、ビジネスではなく、役場を訪れた方の憩いの場、交流の場とすることにあるのですから、短命ではあってもその目的をめざして最善を尽くせば良いと考えています。「ノア」という名は、旧約聖書にでてくるノアの方舟の物語から取ったもので、ノアとはヘブル語で休息という意味があるそうです。外が大洪水の時、方舟に避難して休息し、洪水が収まったら外に出て行ったように、ちょっと一休みする場になればと願っています。現在3ヶ所の障害者施設の授産品も頒布していますし、将来的には障害を持った方の働く場にもなればと考えています。

カフェギャラリー ノア 6月のメニュー

コーヒー(ホット or アイス) 250円
紅茶 250円
手作りハーブティ(ブレンド) 350円
日替わり健康茶(ブレンド) 各200円
手作り発酵酵素ジュース 各350円
ジュース 各250円
かき氷
※かき氷に練乳をかけると50円プラスです。
各200円
ホットサンド(発色剤不使用ハム) 300円
ホットサンド・飲み物セット 500円

里山ギャラリーノアは閉鎖しました

平成15年に用土にある空家を無償でお借りし、地域の交流拠点とすべく整備し「里山ギャラリーノア」としてオープンしました。このほど家主さんのご要望により、ノアを立ち退くことになり、本年5月末をもってお返ししました。この間各種展示会、講習会、音楽会の開催など様々な交流事業を行うとともに、平成23年4月にはコミュニティレストランとしてリニューアルし、翌年の7月まで営業しました。空家の有効活用といのは、里山保全にとっても重要な課題となっており、その活用法として先駆的な活動を行えたと自負しています。地主さんをはじめ、ボランティアで整備をしてくださった方々、利用者の皆様に心からお礼申し上げます。長いあいだ本当に有難うございました。これまで無償で貸してくださったお礼として、過去10年間文の固定資産税相当額(21万円)を地主さんにお渡しすることにしました(お金がないので分割で)。どうぞご了解ください。

26年度会費納入のお願い

平成26年度の会費を未納の方は、本年7月末までに納入してくださるようお願いいたします。会費の催促はしたくないのですが、何分にも活動経費が不足していますので、よろしくお願いします。

定款の規約によりますと、会費を3年間滞納された方は、退会となります。かつては滞納の方にも会報をお送りしてきたのですが、滞納者のほとんどは会費を納めないため、退会扱いになっていますので、経費節減のため数年前から未納の方には会報の発送を中止しています。今年も7月までに納入されない場合には、次号の会報の発送を見合わせていただきますので、何卒ご理解ください。

6月の里山体験プログラムのご案内

今年から里山体験プログラムの開催はワンダースクール主催となりました。参加申し込みやお問い合わせはワンダースクールにお願いします。

6月と7月の体験プログラムは次のとおりです。

「どろんこ田植え体験」

期 日 6月21日(土)・22日(日) 10時30分~12時(雨天決行)
参加費 一人1000円(3人以上の家族は3千円)
場 所 田んぼ生き物公園
(ノアが使えませんので、トイレや水道はありません。車は道路際にお停めください)

「ホタル観賞と暗闇体験」

期 日 6月28日(土)・22日(日) 19時~20時30分(雨天中止)
参加費 一人1000円(3人以上の家族は3千円)
場 所 末野トンボ公園モデル地区

25年度の総会について

毎年事業報告書や会計報告などを埼玉県に報告しています。報告書類は総会で承認を得たうえで埼玉県に提出しますので、総会へのご参加をよろしくお願いします。

NPO法の改正に伴い損益計算表の提出が必要になりました。これは、事業ごとの収支状況、とりわけ、人件費がどの程度かかったかが分かるようにするためだそうです。総会の際にご説明いたします。

総会は下記のとおり、ノアの紹介を兼ねて寄居町役場内で行います。平日ですので参加しにくいと思いますが、役場ですので休日は使用できないためです。どうぞご了解ください。総会に欠席される方のために、あらかじめ総会資料をお送りし、委任状をいただくのが筋なのですが、資料作成が間に合いませんでしたので、次号の速報発送時に同封致します。申し訳ありません。何もなくてはうまくありませんので、次ページに事業報告書のみ掲載します。これをご覧になって承認の是非をご判断くだされば幸いです。

2014年度総会案内

日 時 2014年6月10日(火) 10時30分~12時
場 所 寄居町役場1階カフェギャラリー「ノア」
内 容 25年度事業報告の承認
25年度収支計算書の承認
26年度事業計画案の審議
26年度事業予算書案の審議
その他

平成25年度事業報告書

(1)特定非営利活動に関わる事業

定款の事業名 事業内容 実施日 実施場所 従事者の人数 受益対象者の
範囲及び人数
支出額
(円)
里山の保全に関する調査研究 水田のアキアカネ復活に向けた調査 4~11月 寄居町 1名 会員・近隣住民   16,471
フィールドの生物多様性モニタリング調査 5~12月 田んぼ生き物公園ほか 1名 県内自然保護団体
環境保全に関する普及啓発活動事業 里山体験プログラムの開催
(20回規格し16回実施)
4~3月 (田んぼ生き物公園ほか) 8名 県内の関係者 368名
参加
44,805
環境保全に関する農山村と都市との交流活動 市民参加の田んぼ作り教室の開催 5~11月 寄居町
(田んぼ生き物公園)
4名 都内及び県南住民 11家族
参加
1,000
福祉施設等で生産した物品の受託販売 障害者作業所の支援のため、3か所の作業所の授産品をカフェギャラリーノアで販売 4~3月 寄居町
(ノア)
1名 近隣の作業所 3施設 20,091
手工芸品、農産物等の頒布 荒廃農地を復元した畑で生産した野菜を希望者に頒布
除草は障害者施設に委託
4~3月 寄居町
(ノア)
1名 近隣住民   43,930
カフェギャラリー「ノア」の運営 飲食の提供を行うとともに、展示会、絵画教室、ギター教室、子育てサロンを開催 4~7月 寄居町
(用土)
5名 近隣住民 約1,107名利用 1,348,707
トラストによる優良な土地の確保 購入予定地がないので、募金活動は行わなかった 4~3月 寄居町
(事務局)
  なし 0 0
公的施設の管理運営事業 該当なし なし なし   なし なし 0

(2)その他の事業:なし

26年度の活動予定

26年度の主な活動は以下のとおり予定しています。

赤とんぼ(アキアカネ)が住める水田条件の解明
県内と近県の水田を羽化期に巡回し、水田での発生状況を比較します。また私たちの水田で冷蔵保存した卵を用いて増殖に向けた実験を行います。
フィールドの生き物調査
田んぼ生き物公園、ビオトープ実験池、とんぼ公園などで昆虫を中心とした生物調査を行います。
赤とんぼ調査とフィールド調査の結果は、印刷物としてまても来年の春に刊行します。
田んぼと畑の耕作
今年から狭い田んぼはイベントとして田植えと稲刈りを行い、広い田んぼはスタッフで田植機や稲刈り機を用いて耕作します。品種はキヌヒカリ(うるち)とヒメノモチ(もち)、アサムラサキ少々(黒米)です。田植えは6月21日、22日です。
畑はカボチャ、スイカ、サツマイモ、ヤマイモなどつる性のものを栽培し、草取り作業の軽減を図ります。また、昔懐かしい固定種の野菜(例えば昔の細長いニンジン)も栽培してみます。全て無農薬で、肥料は鶏糞を使う予定です。収穫物は販売します。収穫体験として、自分で収穫したものを買っていただくことも考えています。
生き物しらべ
幼児や小学低学年児を対象に、生き物と触れ合うイベントを行いたいと考えています。
会員に呼びかけても、参加者は期待できません。どのように呼びかけるか思案中です。
速報の発行
イベント案内や活動状況などリアルタイムに会員の皆様にお知らせするため、4~5回発行する予定です。

知人が書いた本の紹介

著者:吉谷昭憲作
著名:はぐろとんぼ
出版社:福音館書店の月間かがくのとも7月号
定価:389円+税

232873イラストレータの吉谷氏が自らハグロトンボを観察したり、卵から飼育して得たことを元に、精密画で子供向きに描いた好著です。ぜひお求めください。

写真とは違った味わいがあり、大人も楽しめます。氏は来年出版予定の本の準備のため、単身で新潟に移り住んでいるとのことです。さすがにプロが違いますね。

編集後記

早いもので、もう6月になりました。異常気象が当たり前になって久しいですが、半年その異常ぶりが際だって来たように感じます。ヒョウや竜巻、集中豪雨など昔から比べると頻繁に見舞われるようになったと思います。

まもなく梅雨に入りますが、昔のようにシトシトと何日も雨が降り続く年は珍しく、最近は空梅雨気味の中で、時折ドバっと大雨になることが多いようです。人間社会同様、気象もあらっぽくなって来たようです。
ノアをお返ししたことにより、イベントの時にトイレや水道が使えず、駐車場もないため、参加者にご不便をお掛けしています。ノアを借りる前には、畦際に簡易トイレを作ったものですが、今はそんな元気がありません。水道の替わりに井戸を使いたいところですが、井戸もこの冬の寒さで壊れてしまいました。

当会は設立15年を経過し、一緒に始めた仲間も年をとって来ましたし、金欠病は慢性化し重篤な状況です。このような状況の中で、あと何年活動を続けられるか、心もとないものがありますが、チャレンジ精神だけは失いたくないものです。

先のことは思い煩わず、今を精一杯頑張ればやがて道が開かれるでしょう!

しつこいようですが、会費の納入よろしくお願いします。会員の皆様の支えが頼りですので。(Y.A)

NPO法人 むさしの里山研究会

事務所: 埼玉県大里郡寄居町末野 1233-2
Tel-Fax: 048-581-4540 (新井)
E-Mail: tombo2@d1.dion.ne.jp
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