NPO法人 むさしの里山研究会は、NPO法人 ノアに合併吸収されました。

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NEW 寄居発 – 里山速報 No.14

Written by 管理人 on . Posted in 新着情報, 里山速報

10月に入りやっと秋らしくなりましたが、ときおり真夏のような暑い日もあって、今年は春から天候が定まらない感がします。この先まだ台風もやって来そうな気配がします。
久しぶりに速報をお送りします。

目次

健康茶を作ってみました

ノアの庭や畑でいろいろな植物を無農薬で育てています。折角無農薬で栽培しているのですから、今年はそれらを用いた健康茶作りにチャレンジしています。これまでに作ってみたのは、クワチャ、麦茶、ハトムギ茶、トウモロコシ茶、ビワ茶です。これらのうち、市販品が多く出回っている麦茶で比較してみると、市販品とは香りと味がかなり違うことが分かりました。手作りの麦茶は香ばしい香りがするうえ、濃厚な味がします(小5の我が子は、チョコレートの味がすると表現します)。また、ビワ茶はワインレッドの素敵な色合いで、少し砂糖を加えるとおいしく飲めました。これからも、色々な植物でチャレンジしてみるつもりです。

なお、ノアで日替わり健康茶サービスとして、毎日1種類ずつ自由に飲んでもらうようにしています。人気のあるお茶は、メニューに加えるつもりです。

残暑の中アキアカネが里に下りてきました(来年のアカトンボ復活実験について)

長く暑かった残暑から解放され、ようやく秋らしい気候になりました。寄居ではアキアカネが飛び交っています。アキアカネは里の水田で初夏に羽化し、羽化後すぐに高地に移動、秋になると里に戻って交尾と産卵を行います。高地への移動は避暑が目的だといわれていますが、私は疑問を持っています。今年は9月に入っても連日30度を超す暑い日が続きましたが、寄居では猛暑のさなかの9月4日に山から降りてきたアキアカネを見かけ、以降その数が増えて来ました。もし避暑が目的なら涼しくなるまで山に留まっているはずです。寄居で毎年調べていますが、秋にアキアカネを見かける時期に変化がありません。気温の高低にかかわらず、9月になると(日長に反応して?)山から降りてくるのだと思います。ちなみに私たちの田んぼへ今年初めて産卵したのは、9月22日でした。稲刈りがすむと、連日夥しいカップルが私たちの田んぼにやってきて産卵します。恐らく何万個も産卵するのでしょうが、卵から1匹も孵化することなく死滅してしまいます。過去10年くらいのうちにアキアカネが激減しています。その原因として農薬が指摘され、私も農薬の影響が大きいと思っていますが、こうした孵化できない田んぼへの無駄な産卵も激減の一因だと考えています。

私たちの田んぼで孵化しないのは、水入れ時期が遅いためです(アキアカネの卵は孵化直前で冬を迎え、春に田んぼに水が入ると孵化します。しかし、私たちの田んぼでは水が入るのが6月以降のため、卵は乾燥に耐えきれず死滅してしまうのです)。

このため、井戸を掘って早い時期に水を貯めようとしたのですが、井戸水ではすぐにひあがってしまいうまく行きませんでした。そこで、今年は卵を冷蔵庫に保管して、田んぼに見ずを入れる6月にまで孵化をおさえてみました。その結果卵を冷蔵庫に入れておけば孵化を抑制できることや、孵化したヤゴも順調に生長することがわかりました。

そこで、来年は冷蔵庫に保管した卵を6月に田んぼに放して、うまく羽化するか調べることにします。

風とともに去る(?)ウスバキトンボ

ウスバキトンボは俗に「ボントンボ」と呼ばれ、旧盆の頃に夥しい数が見られるというのが一般的な感覚だと思います。しかし、関東では旧盆の頃には個体数は多くなく、毎年9月中~下旬に急増します。今年も寄居町では、9月末には町内各地でたくさん群れ飛ぶ光景が見られました。ところが、台風18号が通過した9月30日の翌日以降、急減しました。本種は寒さで死滅すると言われますが、やっと暑さから解放された程度の気温で、まして10月1日には30度を超えた残暑で、寒さで死んだとはおもえません。台風の風でここかへ連れ去られたという幹事です。一体どこにいったのでしょうか?皆さんの地域では、現在ウスバキトンボはたくさん見られますか?ご教示下されば有り難いです。

今年のイネは雀の害でひどい状態に!(私たちは不満・雀は満足)

今年の夏は暑い日が多く例年になく稲の生長が早まりました。そのため町内の稲刈りは毎年10月に入ってから行われるのですが、今年は9月中に多くの場所で稲刈りが始まりました。私たちの田んぼの周囲も稲刈りが終わり、刈っていないのは当会の田んぼのみとなっています。私たちの田んぼでは、生き物との共生をめざしていますので、無農薬、無化学肥料栽培です。このため、穂の付きが悪く、穂の大きさも小さいのが常で、雀の害も少なくありません。とはいえ、ある程度の収量が得られるのが普通です。

ところが、今年は雀の害が大きくほとんど収穫がないのでは?と思われるほど深刻な状況です。実は雀の害がこれほど大きくなるとは思っていませんでした。なぜ今年に限って雀の害が大きいのか、原因は定かではありませんが、一つには周辺の田んぼの稲刈りが速く、穂が残っている私たちの田んぼが雀の集中攻撃を受けたということが考えられます。田んぼの惨状を見ると、畦の草刈りや稲刈りする気がしないところですが、雀が喜んでいると思い、気を取り直して頑張ることにしましょう。

カフェギャラリーノアの現状報告

4月16日にノアをレストランとしてオープンしてから半年が経過しました。この半年間の状況は下表のとおりです。

項目 5月 6月 7月 8月 9月
収入 121,450円 260,000円 139,480円 145,870円 144,963円
支出 240,326円 319,066円 240,044円 247,729円 253,864円
収支 -118,876円 -59,066円 -100,564円 -101,859円 -108,901円
客数 未集計 未集計 180名 173名 190名

6月の収入が多いのは、新聞でノアが紹介され行列が出来るほど客が来たためです。それ以外の月は変動が小さく、収入は14万円前後、支出は25万円前後という状況で推移しています。この状況は今後もあまり変わらないと思います。だとすると赤字が累積し、今年度で閉店ということになります。一方、来客数は集計を始めた7月以降、毎月180名前後の状況で、この半年間で千名を超す方がノアに来て下さったと推計されます。つまり単純計算すると、1年間では二千名以上の方が来て下さることになります。

お客さんは小グループで来られることが多く、食事後も長時間談笑するグループが多く、その際スタッフが当会の活動を紹介する機会も多くあります。

このことから、出会いの場としては充分初期の目的を達成していると言えるでしょう。奇跡でも起こらない限り、赤字解消は不可能だと思いますが、奇跡が起きることを信じてお金の心配はせず、毎日お客さんとの出会いを大切にしたいと思います。

ビオトープ池のバッタ類

バッタに詳しい内田正吉さんに、ビオトープ池に生息するバッタ類について調査して頂きました。結果は以下のとおりです。

ビオトープ池のバッタ類
内田正吉


寄居町牟礼にあるビオトープ池の敷地内の草地にどのようなバッタ類(バッタ目昆虫)が生息しているかについて、2012年の6月10日と9月17日に調査しました。2回の調査によって確認することのできたバッタ類について、種名のみを速報としてここに記録します。なおバッタ目昆虫とは、バッタやコオロギ、キリギリスなどの仲間のことです。バッタ目は、直翅目(ちょくしもく)と呼ばれることもあります。

      6月10日 9月17日
1 キリギリス科 クサキリ  
2 クビキリギリス  
3 ウスイロササキリ  
4 コオロギ科 エンマコオロギ  
5 クマコオロギ  
6 ハラオカメコオロギ  
7 ミグカドコオロギ  
8 ヒバリモドキ科 キンヒバリ  
9 キアシヒバリモドキ  
10 ヤチスズ  
11 エゾスズ  
12 シバスズ  
13 ヒゲシロスズ  
14 ヒシバッタ科 トゲヒシバッタ
15 ハネナガヒシバッタ  
16 ハラヒシバッタ
17 オンブバッタ科 オンブバッタ  
18 バッタ科 コバネイナゴ  
19 ヤマトフキバッタ  
20 ツチイナゴ  
21 ショウリョウバッタ  
22 ヒナバッタ  
23 ツマグロバッタ
24 トノサマバッタ  
  合計種数   8 19

●は成虫による確認であることを示し、○は幼虫のみによる確認であることを示しています。
なおヒバリモドキ科は、コオロギの仲間です。

以上のとおり、6月10日には8種が記録され、9月17日には19種が記録されました。
2回の調査全体では、24種が記録されました。これら確認された種からこのビオトープ池の草地がどのような環境であるといえるのかについては、後で考察してみたいと考えています。

お忙しいなか、調査の労をとられた内田さんに感謝します。これらのバッタ類から窺える環境評価が楽しみです。

10月~12月の里山体験プログラム案内

『稲刈りにチャレンジ』

期 日 10月14日(日)・20日(土)
場 所 田んぼ生き物公園
時 間 10時30分~
内 容 カマで稲を刈り、束ねて干す作業です。お昼で稲刈りは終了し、昼食後はフリーです。
持ち物 長袖、長ズボン、長靴(田んぼが乾いていれば、運動靴でも大丈夫です)
参加費 小学生以上1500円、幼児500円、乳児(3歳以下)無料
参加費には昼食と飲み物が含まれます。
10月14日は定員に達したためキャンセル待ちです。
雨 天 中止

『さつまいも掘りと里山の収穫祭』

期 日 11月17日(土)
場 所 ふれ合い農園とノア
内 容 サツマイモ、サトイモ、ヤマイモなどを掘って下さい。掘った芋は1家族につき1袋お土産にして下さい。昼食時に米や野菜がもらえるクイズも行う予定です。昼食後はフリーです。
持ち物 軍手(スコップやクワは当会で用意します)
参加費 小学生以上1500円、幼児500円、乳児(3歳以下)無料
参加費には昼食と飲み物が含まれます。
定員に達したためキャンセル待ちです。
雨 天 決行

『野菜の収穫体験』

期 日 12月1日(土)
場 所 ふれ合い農園とノア
内 容 ホーレンソウ、カブ、キョーナ、ダイコンなど色々な野菜が収穫できると思います(今後の生育状況によりますが)。収穫した野菜は1家族につき1袋詰め放題でお持ち帰りいただけます。自分の好みの野菜を収穫してください。
持ち物 軍手(カマやハサミは当会で用意します)
参加費 小学生以上1500円、幼児500円、乳児(3歳以下)無料
参加費には昼食と飲み物が含まれます。
雨 天 決行

※以上のプログラムのお申し込みは、こちらよりお願いします。

オープンガーデン作りにご協力を!

ノアの庭をオープンガーデンとして皆さんに楽しんで頂けるよう、花木類の植え付けを行います。植え付け作業に御協力頂ければ有り難いです。協力下さる方は、10月13日(土)午後2時30分にノアに集合してください(雨天中止です)。

果樹園作りを行いました

ふれ合い農園は野菜畑にしていたのですが、雑草退治が追いつかず草に被われてしまうことが多くなっています。また、野菜もノアの食材やイベントではそれほど多く必要ではありません。そこで、雑草対策と畑の有効活用のため、一部を果樹園とすることにし、9月15日に植え付け作業を行いました。今回植え付けたものは、温州みかん、キンカン、デコポン、イチジク、ブルーベリー、クリ、ジュンベリー、カシス、ザクロ、ヒメリンゴです。いずれも無農薬で栽培でき、剪定作業をしなくても結実するものばかりです。

大きめの苗を植えましたので、来年から実がなると思います。苗木購入費は埼玉県みどり再生課の助成金により賄いました。

竹炭作りを行います

12月15日、16日にノア裏山の孟宗竹を利用した炭作りを行います。ついでに竹酢液も抽出してみるつもりです。現在竹の切り出しなどの準備を始めています。詳細は次号の速報でご案内します。

『田んぼまるごと体験教室』の今後の作業日程

10月6日に稲刈りを終え、作業も残り僅かになりました。最後まで頑張って下さい。今後の作業は以下の通りです。

10月28日(日) 脱穀作業&生き物調べ
11月10日(土) 籾すり
11月23日(金) 試食会(参加費750円:ノアで新米を里山ランチで召し上がって頂きます)。来年の相談もしましょう。来年で最後になります。

いずれも参加は自由です。準備の都合上試食会に参加される方は、事務局までお申し込みください。

便利屋さんを始めました!

当会では相互に支え合う地域づくりをめざしていますが、その一環として便利屋さんを始めました。家の事で困ったことはありませんか?電気、水道、いえ、庭など、何でもご相談に乗ります。お気軽に当会事務局にお電話ください。

私たちに出来ることはいくつか挙げると以下のようなものがあります。

  • 電気系統の調査
  • 蛍光灯をエコ(LED)照明に取り替え
  • 水道の水漏れ
  • 和式便器を洋式に取り替え
  • 棚作り、草刈、草の除草、木脇の枝下ろしや伐採など
費用は材料費実費+手間賃です。ご相談の上で決めましょう。私たちに出来ない場合はプロを紹介しますのでご安心ください。

会員が書いた本の紹介

内田正吉著 『耳を澄まして季節を感じる』
MPミヤオビパブリッシング発行 215ページ
定価1200円+税

当会会員でバッタの研究者として知られる内田さんが、上記の本を出版されました。
本書は寄居町で1年間耳にした鳥や虫などの声を綴ったエッセイ風のものです。私たちはチョウを見たり、花が咲くのを見て季節をかんじることもあります。しかし、感じはしても記録に留めることはないでしょう。ところが、内田さんはこうした鳴き声を丹念に記録しているのです。実は私も内田さんの影響を受けて、最近虫や鳥の声を聞いた日を記録するようにしています。なぜかというと、以前は聞かれたカッコー、アオバズク、ハルゼミなどの声が聞かれなくなったのです。残念なことに記録していなかったので、いつから聞かれなくなったのかが分からないのです。もしかしたら、ヒグラシやスズムシの声が聞かれなくなる時が来るかも知れません。そんな思いがあって記録するようになった次第です。しかし、内田さんは単に記録するだけではなく、感じたことを言葉で表現しています。本書のタイトルにあるよう、虫や鳥の声は関心を持って「耳を澄まさない」と聞こえないのです。私たちは耳を澄まさないと聞こえない、生き物の声に耳を傾ける必要があると思います。慌ただしさの中であっても、虫や鳥の声を聞き、思いを巡らすという心のゆとりが欲しいものです。皆さんも本書を参考に、生き物の声を楽しみ、生き物の声をとおして季節を感じてみてはいかがでしょうか。

『たか爺の子どもと楽しむネイチャー=アート展』

期 日 10月12日(金)~10月29日(月)
内 容 9がつに新宿御苑での「自然観察を楽しむアート2012」に出品したオギ・ススキのトトロやフクロウのリース、流木、木の実の置物などを頒布します。

『里山絵の会水彩画作品展』

期 日 11月1日(目)~11月13日(火)
内 容 ノアで透明水彩画教室を行っていますが、講師の村松さんと生徒さんの作品展です。

募金・寄付のご報告

新しい会員の方々(7月29日~9月30日)

黒澤秋子様(寄居町)

コミレス募金をして下さった方々(7月29日~9月30日)

中村厚子様(本庄市)

一般寄付金をして下さった方々(7月29日~9月30日)

工藤雄次郎様(三芳町)

ノア開店にご祝儀を下さった方々(7月29日~9月30日)

水野たか子様(寄居町)

編集後記

今年度4回目の速報をお送りします。ようやく残暑から解放されたと思ったら、早いもので今年も残すところ3ヶ月足らずとなってしまいました。次号は12月初旬の発行予定です。その頃には暖房が必要なほど寒くなるのでしょう。日本の季節変化って結構激しいですね。最近は年をとったせいか、季節変化に身体がついていけなくなってきました。昔はもう少しマイルドな変化だったおうな気がするのですが……。(Y.A)

NPO法人 むさしの里山研究会

事務所: 埼玉県大里郡寄居町末野 1233-2
Tel-Fax: 048-581-4540 (新井)
E-Mail: tombo2@d1.dion.ne.jp
郵便振替: 00540-6-18599 むさしの里山研究会

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