Author Archive

田んぼまるごと体験プログラム 参加者募集

Written by 管理人 on . Posted in 新着情報, 田んぼまるごと体験

このプログラムは、現在募集を終了しております。

田んぼは埼玉県寄居町用土にあります。
完全無農薬で栽培し、手植え、手刈り、天日干しです。
収穫したお米が欲しい方は、有料でお分けします。


田んぼ作りをまるごと体験してみませんか? 参加費は無料で、どなたでも参加できます。
参加登録されたからといっても、作業は強制ではありませんので、ご安心下さい。
作業日程は以下のとおりです(イネの生育状況や天候によって変更しますので、参加登録された方にはその都度ご連絡します)。

スケジュール(予定)

実施予定日 内容
4月30日 参加登録〆切
5月12日 田んぼ作り説明会と耕耘、籾蒔き作業
6月7日 代かき作業
6月9日 田植え作業
6月23日 補植作業及び田んぼの生き物調べ
7月16日 草取り作業及び田んぼの生き物調べ
8月11日 草取り作業及び田んぼの生き物調べ
9月15日 草取り作業及び田んぼの生き物調べ
10月6日 稲刈り作業及びはざ掛け作り
10月27日 脱稿作業及び田んぼの生き物調べ
11月10日 籾すり作業
11月23日 米の試食会及び反省会

※本事業は平成24年度武蔵野銀行みどりの基金の助成により行うものです。

参加登録は、下記フォームより、またお問い合せは、こちらよりお願いいたします。

田んぼまるごと体験プログラム登録フォーム

このプログラムは、現在募集を終了しております。

2013年度 里山体験プログラム

Written by 管理人 on . Posted in 新着情報, 里山体験教室

 欠員のある日程はビジターの方もご参加いただけますが、参加申込受付は開催日の1週間前からとなります。予約状況をご確認の上、下部フォームよりお申込みください。
 会員の方たちの年間予約状況は4月30日現在です。定員+10名まで受付、以後は「キャンセル待ち」として受け付けます。予約されている方は、参加できないことがわかった時点でその都度早めにご連絡ください。
日程(曜日) タイトル 定員 予約状況
4月20日(土) 野草摘みと草餅作り 30名  終了
4月29日(月) たけのこ掘りとキノコの駒うち体験 30名  終了
5月6日(月) たけのこ掘りと生きものさがし 30名  36名
5月18日(土) サツマイモと里芋の植えつけ 30名  24名
5月25日(土) 川の生きものさがしとトンボの羽化の観察 20名  キャンセル待ち
6月15日(土) どろんこ田植え体験 30名  31名
6月16日(日) どろんこ田植え体験 30名  キャンセル待ち19名
6月29日(土) ホタル狩りと暗闇体験 30名  キャンセル待ち11名
7月6日(土) ホタル狩りと暗闇体験 30名  キャンセル待ち11名
7月15日(月) 田んぼの生きものさがし 30名  キャンセル待ち受付
9月21日(土) 赤トンボとバッタしらべ 30名 キャンセル待ち3名
10月5日(土) 稲刈りにチャレンジ 30名  26名
10月6日(日) 稲刈りにチャレンジ 30名  キャンセル待ち17名
10月14日(月) サツマイモ掘り 30名  28名
11月16日(土) 野菜の収穫体験 30名  キャンセル待ち16名
2014年1月18日(土) 田んぼで焼きいも 30名  38名
1月25日(土) 手作り凧あげ 20名  キャンセル待ち
2月15日(土) 竹林整備と竹炭作り 30名  31名
3月21日(金) ジャガイモ植え 30名  17名
3月22日(土) 春の生きものさがし 30名  キャンセル待ち
開催時間 10時半-12時(午後はフリータイムで14時頃まで)
参加費 1,000円/1名または3.000円/1家族
申込み 会員:年間予約申込受付中!
ビジター(会員以外):開催1週間前より
申込み先 TEL、FAX:03-3921-6994
E-MAIL:s.o.wonderschool@coffee.ocn.ne.jp
自然体感塾ワンダースクール 太田
以下のフォームからもお申込みいただけます。

お名前 (必須)
メールアドレス (必須)
実施日(必須) (入力例:7/7)
※お申込プログラムの実施予定日を入力下さい
電話番号(必須)
※雨天中止等の際の緊急連絡用として
題名
メッセージ本文
(必須)
参加者全員のお名前(お子様は学年または何歳児か)をご記入下さい

里山通信 第75号 2009年1月

Written by 管理人 on . Posted in 里山通信

NPO法人 むさしの里山研究会 -21世紀の活動について-
新井 裕

皆さん明けましておめでとうございます。不況の嵐が吹き荒れ、出口の見えないトンネルに入ったまま新年を迎えました。現実は厳しいものがありますが、今年こそ明るい1年であって欲しいですね。なにはともあれ、今年もよろしくお願いします。

前回の会報でもお知らせしたとおり、今後はノアを中心に遊休農地の活用を軸として、生き物の生息場所の創出と自然体験活動に絞り込みます。その具体的なスケジュ-ルをお知らせします。

  1. 田んぼ生き物公園整備
    総面積は3255㎡です。ヤナギの大木が生えている場所はビオト-プ池作りを、そうでない場所は田んぼにします。

    • ヤナギの伐採:ほぼ作業は終了しました。伐採した幹や枝を積み上げ、ビオト-プとする予定です。
    • 池の整備:昨年5か所池を掘ったのですが、そのうちの2か所しか水がたまりません。井戸の水をポンプアップして湛水したいと考えています。池は雑魚が住めるもの、ドジョウとタニシが住めるもの、ザリガニ釣りを楽しめるもの、トンボが住めるものなど、水管理によって多様に変化させる予定です。場合によっては、シ-トを張る必要もあるでしょう。
    • 田んぼの準備:田んぼは4つのゾ-ンに分けます。すなわち、苗代ゾ-ン、冬季湛水ゾ-ン、不耕紀ゾ-ン、慣行ゾ-ンです。これらの全てを今年中に行うのは難しいと思いますので、とりあえず苗代ゾ-ンと慣行ゾ-ンを整備し、6月に田植えを行う予定です。田面の荒起こしと、はざかけ掛け用の支柱の取りつけは終了しました。
    • コミュニティファ-ムの整備
      現在雑草が生い茂っています。先ず草刈りを行い、そのあとで耕耘して春から順次植え付けます。果樹ゾ-ンと野菜ゾ-ンに分け総面積は839㎡です。3月にジャガイモの植え付けと果樹の植え付けを行う予定です。
    • ノア母屋の整備
      大工さんにリフォ-ムの可否を見て頂いたところ、家屋が傾いているうえ、傷みがひどく使える柱は1~2本しかないとのことです。リフォ-ムは可能なものの、長期間住めるようにリフォ-ムするには新築するほどの経費がかかると言われました。応急処置として、床の張り替えと壁の塗り替えを行えば、とりあえず使用することは出来そうですが、それだけでもかなりの経費がかかりそうです。大家さんの意向も伺ったうえで、整備に着手するか否か決めたいと考えます。
  2. ノアの竹林の整備
    刈れた竹の焼却を行うとともに、大幅な伐採をこの冬に行う予定です。これにより、全体が明るくなりヤブ蚊も少しは抑えられると思います。竹の有効利用法があると良いのですが……。
  3. ノアの活用
    21年度は展示期間中とイベント開催日のみの開館とします。このところ、展示希望者が極めて少なく、展示がない日は来館者が皆無です。来館者がないのに店番をやるのは無駄ですし、暖冷房など光熱費ももったいないためです。展示期間はこれまでのように1ヶ月単位ではなく、もっと短期間の方が展示される方の負担が少ないと思います。展示期間は展示希望者の意向に沿いたいと考えています。ぜひお知り合いの方をお誘い下さい。
  4. 会報の発行
    20年度は10回ほどの発行したのですが、21年度は経費節減のため、4~5回に減らすことにします。これまでの発行回数が多かったのは、その都度体験プログラムの詳しい案内を出す必要があったためです。しかし、体験プログラムの参加者の大半は非会員ですので、会報よりメ-ルやHPなどで案内した方が効率的で安上がりだと考えるためです。
  5. 里山体験プログラム
    21年度の体験プログラムは、作業や生き物系の観察会を増やし、昼食付きで参加費の張るプログラムは減らしました。当会は里山保全が目的であり、体験プログラムの開催は、手段であって目的ではないためです。
    21年度の日程と内容は次ペ-ジの表のとおりです。
    2009年度 里山体験プログラムスケジュール案

里山体験レポート No.25

ヒツジとおさんぽ! 里山体験プログラム⑮

自然体感塾ワンダースクール たか爺


11月3日(月)の「ヒツジとおさんぽ!」は、今年もにぎやかでしたねぇ~。大人21名・中学生2名・小学生20名・幼児4名・3歳以下3名の50名が参加してくれました。今回は、アンケートの結果は別にまとめてもらうことにしますが、参加者の方たちの満足度も高かったようです。
野菜さがしゲームは、今年はカードに書かれた野菜を収穫してくるのではなく、野菜をさがしてそこに置かれたカードを集めてくる方法に変わっていました。これはやはり、本物を収穫して集めないといまひとつ盛り上がらなかったかな。でも、農家の方にとっては大切な野菜ですからね。

メインの羊は、「おさんぽ」ではなく今年はレース形式!? 2チームずつ羊小屋から羊を連れだして、餌場の大麦畑まで追いたてていきます。これはおもしろかったですねぇ~。羊を追いたてるというよりも、猛ダッシュの羊を追いかけているだけのような子どもたちもいました…
子どもたちのアンケート結果でも、「羊レース」と「ひつじにのれたこと」が楽しかったと書いてくれた子が5人ずついます。山羊も1頭いて、「やぎのおさんぽ」が楽しかったと書いてくれた子も2人いましたね。

でも、小さい子がちょっと乗せてもらう程度ならいいけれども、派手にロデオまでされちゃあねぇ…
かなり長い距離を疾走していた子もいましたが、羊に振り落とされてドロだらけになっている子もいました。どちらもワンダースクールの子どもたちです… 角がある長老格の羊さんは息切れしてへたり込んじゃって、かわいそうだったなぁ…

「バイキングだ」

毎回評判がいい里山ランチですが、今回も「汁に入ってたみどりのやさい、おいしかった」、「野菜スープがおいしかった。3ばいおかわりした」、「たべたものぜんぶおいしかった」と、「ごはん」のことを書いてくれた子が6人もいましたね。そんじょそこらの野菜じゃないことがわかるなんて、なかなか違いのわかる子どもたちです。

午後は、昨年大好評だったチキンレース。今年は田んぼで活躍してくれたアイガモたちも加わりました。

チキンレースが楽しかった」「にわとりをつかまえるのがたのしかった」と書いてくれた子は13人で、「かも」派も3人。やはり今年も子どもたちはお騒ぎでしたが、鳥さんたちもご苦労様でした…

普段はできない体験を親子で楽しんでもらえたようでなによりですが、皆農塾代表の恵子さんがよく言われているように、羊もニワトリもアイガモも本来は触れあって遊ぶための「ペット」ではありません。農家の方たちにとっては生活の糧にもなっている大切な家畜です。

家畜といえば、人類学者の河合雅雄さんが「イノシシ的要素をむしりとられ、飼育ブタへの方向を歩まされている」子どもたちの「家畜化現象」を指摘したのは、すでに20年近く前(『子どもと自然』1990年 岩波書店)。最近なにかと物騒な世の中になって、さらに悪い方向へと向かっていますよね。そんな子どもたちが、家畜と遊ばせてもらうことによって、実に生きいきと本来の野性をよみがえらせていく姿を見ていると、私としては今年もちょっと複雑な心境でしたねぇ…

最後に、収穫や出荷で忙しいなか、今回も楽しいレースを企画・準備してくれて大切な家畜と遊ばせてくれたり、おいしい里山ランチを作ってくれたりした皆農塾のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

里山体験レポート No.26

里山の収穫祭 里山体験プログラム⑯

自然体感塾ワンダースクール たか爺


「田んぼ生きもの公園」
予定地でのジュズダマの実の収穫



11月24日(月)、里山ギャラリー・ノアでの「里山の収穫祭」へは、大人23名・小学生9名・幼児8名・3歳以下のお子様4名の44名が参加してくれました。早めに来て庭の池でザリガニ釣りを楽しんでいる親子も多かったかな。

まずは、道路をはさんでノアの向い側にある「田んぼ生きもの公園」予定地へ移動。みんなでジュズダマの実を収穫してから、今後の整備計画、来年度の田んぼづくりなどに関して新井さんに説明してもらいました。ススキやヨシの穂、オナモミをおみやげにしている人もいましたね。

「久しぶりにじゅず玉をとりました。会に参加する度に子どもにかえってたのしんでいます。」「とても楽しかったです。水田も楽しみにしています。」「雑草抜きやってみたいです。」

これは参加者のアンケートから(以下、「」内はアンケートから)。

むさしの里山研究会としては、来年度はノアと田んぼ生きもの公園中心に活動していく予定なので、この日見た風景がどのように生まれかわっていくのか、また四季折々の変化をぜひご自分の目で確かめてください。手弁当にはなりますがみなさんの手も少しお借りして、1年を通した田んぼや畑づくりができるとい
いですね。

たとえ3歳の子でもお手伝いできる作業もあると思うし、親子で1~2時間無理のない範囲でちょっと汗を流してもらって、あとはのんびりと里山で過ごす時間を楽しんでいってもらえればいいと思います。

「子供がのこぎりで最後まで木をきれた事や火をこわがらない事にうれしさを感じました。」「火を燃やすのが楽しかった。また火を燃やしたい。」「今日初めてもちつきができたのがよかったです。たき火もよく燃えるものやどうすればよく燃えるか考えて燃やすのがおもしろかったです。」

「面白かった。ザリガニつりに夢中でした。」「ざりがにをいっぱいつれてうれしかった。」「ザリガニ釣りが面白かった。昔とかわらない釣り方がなつかしかった。」

ノアに戻ってからは、たき火用の薪きり、ザリガニ釣り、ミニ餅つきや里山クイズなどで自由に遊んでもらいました。お父さんたちも大活躍でしたね。

今年の里山クイズは、種あて、タマネギとニンジンの食べくらべ、卵の見くらべなどでしたが、なんと全問正解者も1名。やはり違いのわかる人たちが集まってくれたようです。

「おいしかったです。」「田舎遊びが楽しめて、おいしかった。」「お昼もおいしくて、とても楽しかったです。」「普段できない体験ができて良かったです。食事もおいしかったです。」「ザリガニがつれてうれしかった。こんにゃくのあじがスーパーのとちがっていてビックリした。」「とても楽しかったです。こんにゃくなど美味しかったです。次も楽しみにしてます。」

収穫祭だけあって、今回は里山ランチも盛りだくさん。炊きたての黒米入りご飯にけんちん汁、さといも、さつまいも、ブロッコリー、2種類の手づくりこんにゃく、白菜のお漬物やキムチ、和えもの、イナゴの佃煮、栗、カキ、ミカンなど、里の恵みが揃いました。里山クイズの生卵で卵かけご飯にしている子もいましたね。

「じゅず玉通しが面白い。沢山通して長いネックレスを作りたい。」

午後のジュズダマのアクセサリー作りは途中で雨に降られてしまったので、ちょっと中途半端に終ってしまって残念です… 12月14日(日)に予定されていた「焼きイモとリース作り」も雨天中止… でもまあ、冬は竹の片づけ作業があるので、たき火はいつでもできます。ぜひまたご家族でノアへ遊びにきてくださいね。

今年度の体験プログラムは受付終了

1月のソバ打ちと3月の化石さがしは、申込者が定員に達したため、募集を締め切りました。参加を申し込まれた方には、後日詳細をご連絡します。

会費納入のお願い

本年度(2008年度)の会費を未納の方が23名おられます。
納入を忘れている方もいらっしゃると思い、失礼とは存じましたが、宛名ラベルに“20会費未納”と朱記させて頂きました。至急納入下さるようお願いします。

21年度も年会費は、2000円です。是非次年度も会員として当会の活動をご支援くだされば幸いです。
今年1月からは銀行のATMからも郵貯銀行に送金できるようになったそうです。次号にてこの場合の送金方法についてお知らせします。

第1回赤トンボフォトコンテストの投票結果

『第1回赤とんぼフォトコンテスト』は127点のご応募を頂きました。応募下さった全ての方の作品を展示し、49名の鑑賞者に人気投票をして頂きました。その結果、下記のとおり投票の多かった順に金賞、銀賞、銅賞を決めさせて頂きました。ご応募された皆さま、また投票して下さった皆さま、本当に有り難うご
ざいました。

第2回も開催する予定ですので、ぜひ次回も応募して下さるようお願い申し上げます。

金賞 加藤昭士さん 12票 『すべらないよ』
銀賞 樋口信之さん 11票 『ミヤマアカネ』
銅賞 若林袈裟光さん 10票 『無題』

金賞『すべらないよ』

銀賞『ミヤマアカネ』

銅賞『無題』

全国一斉アカトンボ調査報告会要旨

Written by 管理人 on . Posted in 赤トンボ調査

全体風景

ヒト・ムシ・田んぼの会


1. 15年度調査の概要

新井 裕

今年度は赤トンボ調査の2年目になります。赤トンボ(ウスバキトンボ)はなぞの多いトンボで、日本中どこにもいるが寒さに弱く、日本では冬を越せないといわれています。赤トンボが夏来るのはどこから来るのか、どこで冬を越しているのか、そのルーツを突き止めたい、DNAの鑑定によりどこから飛んできたか突き止めたいというのが目的の一つです。アキアカネは夏には山に移動するが、どう移動しているのだろうか。
例えば、東京で羽化したトンボは山の方向がどうして分かるのだろうか?など、いまだに謎がいっぱいです。

アキアカネが少なくなってきている、特に新潟や関西が減ってきているという話があります。それは、赤トンボの発生場所である田んぼや身近な水辺だから田んぼに何か起こっているのだろうか。赤トンボを通して環境問題に関心を持ってもらいたいと考えています。

アンケートは昨年も今年度も各千通配布し、ホームページからもアクセスできるようにしました。しかし、感心は低かったです。理由は、トンボの見分け方が難しいことがあります。今年は、アンケート内容を簡単にしたり、赤トンボの見分けるための下敷きを作ったりと分かりやすく工夫しましたが、期待したほど効果はありませんでした。来年は学校の協力を得ようかと思っています。6月のプール掃除のとき、羽化前のヤゴが流されてしまうので、掃除のとき赤トンボのヤゴがいるかどうか調べてもらう。次代を担う子ども達を巻き込むことは良いことだと思います。また、今夏川の博物館でトンボ展を開催しますが来館者にアンケートに協力してもらうことも考えています。

今年度のアンケ-トの結果から見ると10代、20代の関心が低かったです。これは母親の関心が低いからと思われます。50代、60代の感心が高いのは原体験があるからかと思われます。今の子ども達にも原体験が必要だと強く感じます。

DNA分析では、差があまりにもありすぎました。28種類系統の違いがありました。これはウスバキトンボが越冬している場所で既に混ざりあっていて、混ざり合ったまま越冬後日本に渡ってきていると考えられます。このことから15年度は、定点調査を実施し、目下その結果を分析中です。いずれにしろウスバキトンボのDNA解析は世界で初めてのことで、大きな成果と言えましょう。

2. 奥武蔵のアキアカネの推移

石澤 直也

昨年(2002年)の調査で埼玉県西部の奥武蔵丘陵では夏を通してアキアカネが滞留することが分かりました。そこで、そのような場所で過ごしているアキカネの成熟課程を調査した結果、次のようなことが分かりました。

  1. 体重を後翅長の3乗で除し、千倍した値(MD)が、成熟度を表す指標として適していると考えられた。
    ただしこの場合の成熟度は、必ずしも性的な成熟を意味するものではなく、からだの完成の度合いを数値で表したものである。
  2. アキカネは羽化後2週間もすれば、からだは概ね成熟すると考えられる。
  3. 9月中旬から急速に卵巣が成熟すると考えられるが、卵巣の成熟度と雌腹部の白化程度や羽の曇り具合とは必ずしも一致するものではない。

3. 寄居町周辺の水田におけるアキアカネの発生消長

新井 裕

  1. アキアカネは初夏に里の水田などで羽化し、真夏は高い山で過ごして秋になると里に下りてくると言われています。確かに 秋になると、町内のいたるところでアキアカネの姿を目にすることが出来ました。しかしその反面、寄居町やその周辺で調べたところ、アキカネが羽化する水田はごくわずかで、羽化間もない個体も羽化場所以外では全く見られませんでした。
    このことから、私は「羽化した個体は寄り道をせず一気に山に向かうのに対し、山から下りてくる個体はあ ちこち分散する」と言う仮説をたてました。このことは、田んぼから羽化した個体は上空へ上り、トンビのように輪を描いて一気に山のほうへ向かうことから裏付けられるでしょう。
  2. アキアカネが羽化した水田は早期栽培田か湿田でした。しかし、早期栽培田だからといってアキアカネが羽化するとは限りませんでした。隣接している田んぼでも発生状況は違っていました。田んぼといってもトンボにとっては住みやすさが違うのでしょう。ここから考えられる仮設は、アキアカネの発生する田んぼは多くない。限られているのではないか。ということです。
  3. アキアカネは田んぼには産卵したが、ビオトープには産卵しなかった。つまり、アキアカネは田んぼがなくなると、いなくなってしまうと考えられます。メスが、産卵場所を判断しているのですが、稲刈りの後の薄く水のある田んぼを好んでいると思われます。産卵した田んぼを調べたところ、4月に同じ場所に雨で水がたまると、たくさんふ化することが分かりました。しかし、それらは水が干上がると死滅してしまい、6月に田植えしてからはふ化しませんでした。つまり、産卵してふ化しても田植えが遅い乾田では死滅してしまうのです。無駄な産卵をしていることになります。4月に田んぼに水を入れれば赤トンボは死なないと思います。
    しかし、今の田んぼでは水利権の問題等があり、田植え前に水を入れることはできません。

≪まとめ≫ アキアカネが羽化するための水田の条件

  1. 収穫後アキアカネの産卵時期に浅い水溜りができ、アキアカネが産卵すること。
  2. 春にすぐに干上がる一時的な水溜りができないこと
  3. 田植えが4月末から5月中旬頃までに行われること
  4. ふ化時期から羽化時期(6月下旬~7月上旬)まで水位が保たれていること
  5. 幼虫時期に殺虫剤の散布が行われないこと

アキカネが減っている地域は、この条件に合わない田んぼが主体になっているのではないでしょうか。

4. 大東島と徳之島のウスバキトンボの発生消長

岡崎 幹人

大東島では、僅かながら真冬に幼虫が見られ、越冬が可能なようでした。成虫は真冬には見られなくなる年と、僅かに見られる年とがあり年格差が大きいようでした。しかし、いずれにしろ、春まではウスバキトンボの密度は低く、個体数がが多くなるのは梅雨以降でした。そして、夏の終わるあたりから激増するのですが、それは台風の影響が大きいように思われました。個体数が多い状態は10月中旬あたりまで続きますが、やがて北風が吹くようになると減ります。この北風に乗ってどこかへいってしまうのではないでしょうか? この時期本土から供給されている可能性もあります。

徳之島の場合、成虫が見られるようになるのは4月~5月中旬ですが、この時期の個体数は非常に少ないです。梅雨に入っても個体数が少ない状態が続き、梅雨明けの7月以降に急増しました。この増加には台風の影響が大きいように思われました。個体数が多い状態は10月中旬頃まで続きますが、その後激減しました。しかし11月から12月上旬までは少ないものの、毎日見ることができ、12月16日を最後に見かけなくなりました。

5. 百姓仕事とトンボⅠ

小川 文昭(人・虫・田んぼの会)

人・虫・たんぼの会は、田んぼというフィールドを通して 虫や植物や人などそれぞれが関わりあえる活動をしている会です。
農家が取り組みやすい生物調査の指標を作り、子ども達や地域の人に田んぼの生き物調査の方法を提供したいと考え、そのために現在勉強会を実施しています。さらに、地元の博物館で『田んぼの生き物展』を開催したり、『伊那谷の田んぼの虫図鑑』を作成する予定です。

私は15年前に新規就農者として農業を始めたのですが、2~3年前までは田んぼで作業をしていても生き物には目がいっていませんでした。毎日田んぼを歩いていても、目には映っていても、頭では認識していなくて、なんとなく虫がいるなーという感じでした。
村の農家の人に虫の話をしても、『小川さんは無農薬の米が高く売れて余裕が出てきたからそんなことができるんだ』と言われてしまうんです。
今では『心に余裕があれば見ることができるんだ』と言えるようになりました。

昨年、むさしの里山研究会の依頼を受けて、ウスバキトンボを初めて採集しました。トンボを手に採って観察して、初めて愛着が沸いてきたんです。そして守らなければならないと!思いました。捕まえてみないと何も分からず、愛着も沸かない。そこで、いくつかの新兵器を作ったんです。まずこれ(長い釣竿の先にタモ網をつけたものを会場に伸ばし、みんなの頭の上で振って見せてくれる。)それにカメラ、田んぼに行く時はいつでもカメラをぶら下げています。トラクターから撮った虫の写真は生き生きしていると評価されています。
それからこの『虫見枠』(50センチ四方の手作りの木製枠で、枠を田んぼに入れ、その中の生き物を全て網ですくって調べるという)。虫見枠で田んぼの生き物を見つめるようになって、田んぼへの関わり方も変わってきています。長野県から生き物調査の指標作りの話がきて、枠を作るための予算が付きそうです。
会の仲間で、『田んぼの日記』と題してメール交換をしていて、朝晩みんなで虫の話をしています。それを基に地域の生き物出現カレンダーが作れるかもしれません。

新規就農者と言う立場では、周りの農家へ伝えにくいし、伝わらないかも知れません。でも、田んぼの生き物を観察し、自分達の生き方を深めていくことで、伝える手段が増えていくと思っています。大切なのはライフスタイルの提案だと思うのです。

6. 百姓仕事とトンボⅡ

宇根 豊

全国にひと・むし・たんぼの会のような会が現れてきています。昨年12月には農林水産省大臣が政策転換を発表しました。『環境政策の基本方針』というもので『豊かな自然環境の保全・形成のための政策転換』のための基本方針です。これを実現するためには、ライフスタイルの転換が必要です。自然と共生した農的な生活スタイルであり、これからは地域で百姓が主導権を持てる、つまり百姓が主人公になるでしょう。しかし、百姓は虫の違いなど分かっているのだろうか。これから勉強していく必要があるでしょう。
そのためには、そんな百姓を手助けしていく組織として農協や役所が必要になります。農協や役所は、今までは百姓に指示ばかりしてきました。

有機農業は安全性を先行させていて、環境保全までは視野に入れていないのが現状です。そこに『赤トンボ調査』の意義があります。赤トンボと水田の関係を知らない農家が多いのが現状です。農業は、生産性の向上と環境保全を関連させていく必要があります。役に立たない生き物をどう守るかという原初的な感覚が大切になってきます。例えば、地域によっては赤トンボは祖先の霊を乗せてやってきてまた山に帰るという言い伝えがあり『盆トンボ』『精霊トンボ』と呼ばれてきました。現在の見方で新しい物語を作っていく運動が『赤トンボ調査』だと思っています。

農業政策の概念の転換が必要です。オーガニックも今や輸入がほとんどです。これで良い訳がありません。
安全な米は輸入できても『赤とんぼや田んぼの涼しい風』は輸入できないのです。ドイツでは大規模農家の年間所得は400万円位です。その内自分で稼いでいるのは190万円くらい、所得の3分の1くらいは環境支払いとして税金で賄われています。

日本は百姓が生き物(自然)を支えているという意識や自信が希薄です。今までお金になる価値でしか農を見てこなかったということです。

今後の課題として、赤トンボ調査はほんの入り口でしかありません。『生物指標』の作成を提案しています。減農薬をすれば赤トンボはすぐに増えます。しかし、赤トンボは田んぼから生まれることを認識する必要があります。農薬の指標だけでなく、田んぼの生き物の指標が必要なのです。若い人は、赤トンボを好きでないという話もあります。赤トンボの文化が変わってきています。赤トンボの文化の指標も考えていくべきでしょう。赤トンボで切り開いた感覚を他の生き物にも使っていけます。

いろいろな環境指標が必要でしょう。例えば、田んぼの畦草刈りをきちんとしていく指標(草と虫を関連させた指標)、田んぼごとに違う生き物の指標(画一的な昔からの指標からの回避のため)、全国各地の村々で作る指標など考えられます。そのためには、調査方法を提案していくことが必要です。やっと入り口が開いたところです。

7. 質疑応答

※質問をクリックすると、回答を見ることができます。

トンボの世界で地球の温暖化の影響がはっきり見られるのでしょうか?

温暖化の影響は見事に出ている。例えば、タイワンウチワヤンマは南方にしかいなかったトンボだったのですが、年々北上していて現在では神奈川県まで来ています。

トンボの産卵場所と植生の関係は?

例えば、アキアカネは草が生えているとダメ、ナツアカネは草がないとダメ等産卵場所と植生の関係はかなり緊密な関係にあります。

食の安全のためにICチップを利用し栽培暦等を管理しているが、食の画一化の農業政策ではないだろうか?

トレイスアビリティーの関係。いつの間にか野菜でなく紙を食うようになってしまったといえましょう。安全性を証明するために莫大なエネルギーを注いでいるわけです。ご飯を食べることは、自然を保護していること。そこで採れた食べ物を食べることがそこの自然を大切にすることではないでしょうか。食にはもっと豊かな価値がある。安全だけでなく、自然に配慮した農業の見直し、例えば田んぼは1枚ずつ個性が違う事実がある。自然に配慮した農業を打ち出していくのは今がチャンスだと思います。

寄居の田んぼでの調査はどのように行ったのでしょうか?

任意に田んぼを選び、歩きながら目で見て虫の有無を確認しました調査をした。

50年前の川・田んぼの状態と現在とあまりにも違っている。それを取り返すために、本庄の会では、川と田んぼと農家とタイアップして進めています。今後一緒に連携していくことをお願いしたいと思います。

承知しました。何かお役に立てることがありましたらご連絡下さい。

トンボが真上に飛び上がりトンビのように円を描いて一定方向に飛んでいくとの事だが、その方向はどちらでしょうか?

寄居町で言うとそれは秩父方面で、どの個体も同じ方向を目指しました。
三重県ではトンボにマークをつけて研究している団体があります。しかし、マ-ク個体の再発見率が少なく、あまり成果があがっていないようです。この場合、羽化場所でマークをつけていないために、せっかく再発見しても移動についての情報があまり得られないようのではないでしょうか。マ-キング場所の選定も重要だと思います。

小川さんの話では、米ぬかを撒くとオタマが死ぬということですが、オタマは米ぬかを逆さになって食べるために死んだように見えるだけでないでしょうか?

完全に死んでしまいます。米ぬかの油分が水面に浮かんで酸欠状態になるのではないかと思っています。

シオカラトンボとムギワラトンボとでは圧倒的にシオカラが多いがどうしてだろうか?

シオカラに限らずトンボの場合、水辺で我々がよく見かけるのは成熟したオスの場合が多いのです。
シオカラトンボの成熟したオスの個体をシオカラ、メスや成熟していないオスをムギワラと呼んでいいます。
つまり、成熟したオスの方が目につきやすいので、シオカラが圧倒的に多いように感じる結果となるのだと思います。

田んぼの虫の調査方法に関して

虫見板調査は、チリトリを変形させたものを考案して稲の虫を受ける調査方法です。それに対して虫見枠は、地上にいる虫も水中にいる虫も調査できる方法だと思います。でも、捕まえた虫の名前を調べるのが難しいのです。子供達にも簡単に調査できる方法を見つけ出すことが今後の課題ではないでしょうか。

※詳しくは全国一斉アカトンボ調査報告書2004をご覧下さい。
報告書のご希望は当会へご連絡下さい。

NPO法人 むさしの里山研究会

事務所: 埼玉県大里郡寄居町末野 1233-2
Tel-Fax: 048-581-4540 (新井)
E-Mail: tombo2@d1.dion.ne.jp
郵便振替: 00540-6-18599 むさしの里山研究会

© 2012 NPO法人 むさしの里山研究会里山.